たかのプロ野球雑談記

野球が好きな大学生です。野球メインでたまに漫画の話もします。

無安打での勝利?〜プロ野球珍記録紹介②〜

今回は、プロ野球の珍しい記録を4つ紹介していきます。ではみていきましょう。

1.グラブで打球を止める

f:id:taka_gogaku:20210404013603j:plain
ホークス時代のオーティズ選手


2008年5月4日、ロッテ対西武戦の5回表に事件は起こる。

5回表、西武の攻撃で先頭打者の栗山巧が一、二塁間に打球を放ち一塁を守っていたズレータが球を弾く。その後、セカンドのオーティズが突如グラブを外し、転がって行くボールに投げつけ、グラブはボールに命中。

打者の栗山は一塁で止まったものの、審判4人が集まり何らかの話をし始める。話し合いの結果、打球にグラブを当てたという事で栗山は3塁打扱いになったのであった。

野球規則7・05の(C)より、「野手がグラブを故意に投げてフェアボールに触れさせた場合、打者走者を含む各走者三個の塁が与えられる」ためこの様な対応となったのだ。

直後の石井義人の犠牲フライで栗山は生還し3-0となった。

オーティズは「必死でボールを追いかけていたら、あんな行動に出てしまった。無意識のうちにやってしまった」と反省。

投手が打たれてグラブを投げるという場面は偶に見かけるが、野手がボールに向かってグラブを投げるというのはほとんど聞いたことのない出来事であった。


2.無安打勝利

1939年5月6日の阪急対南海戦。阪急は南海に4回に先制される。

しかし、南海の先発の宮口美吉が四球で先頭打者を出し、野選、バント、死球で満塁に。犠牲フライで阪急が同点に追いつく。

7回、四球で出塁した後のノーアウト一塁から、送りバントをサードの鶴岡一人が一塁に悪送球し、その間に一塁ランナーが生還し逆転に成功。その後も阪急は無安打で、なおかつ南海に点を取られることもなかったので阪急が試合に勝利。

NPB史上、無安打勝利というのはこの一試合しかない。


3.ベースの踏み忘れで大記録達成

ベースの踏み忘れ

マレーロ選手のNPBデビュー戦である2017年6月9日の中日戦で事件は起こる。0-1とオリックスが1点ビハインドの5回裏ノーアウト一塁からの第3打席で小笠原慎之介からホームランを放つ。

しかし、中日のキャッチャーの松井雅人がマレーロが本塁を空過したと主張。審判団の話し合いの結果、主張が認められマレーロは3塁打扱いとなり、一塁ランナー若月健矢の生還による1点だけが認められた。

これにより、マレーロの来日第1号ホームランが幻のものになったことにより、のちに大記録が達成される。


通算10万本塁打達成

9月29日のロッテ戦、6回表にマレーロは成田翔から2ランホームランを放つ。このホームランがNPB公式戦通算10万号本塁打であったため、マレーロには賞金10万円が贈られた。

上記の幻となった本塁打が認められていた場合、5回表にチームメイトのT-岡田が放ったホームランが10万号本塁打となっていた。


4.ベースの踏み忘れで大記録を逃す

ホームラン後のベースの踏み忘れで大記録を逃したのが「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄である。

ベースの踏み忘れ

ルーキーイヤーの1958年9月19日に行われた巨人対広島戦、1-1の5回2アウトで鵜狩道夫から28号ホームランを放つ。しかしその後、広島のアピールがあり新しいボールがピッチャー、ファーストと回り、長嶋はアウトに。新人記録となる、この試合での28号ホームランは幻となった。

それでも、翌20日の大阪戦で28号を打ち、新人本塁打プロ野球記録を達成した。

トリプルスリーを逃す

最終的に本塁打29本、92打点で本塁打王打点王の2冠を獲得。打率は.305でリーグ2位。盗塁もリーグ2位で37つと素晴らしい成績で新人王に選ばれた。

幻となった9月19日のホームランが取り消されてなかったら、新人唯一のトリプルスリーが達成されていたので非常に勿体無い1本となった。

また、新人本塁打記録の29本塁打は、翌1959年に桑田武に31本で更新された。


以上、プロ野球珍記録紹介②でした。プロ野球珍記録紹介①はこちら
面白いと思って頂けたら是非、読者登録お願いします🙇‍♂️

プロ野球データFreak
セリーグ順位表
パリーグ順位表