ダイハード打線を知っていますか?主に2001〜2003年のダイエーホークス の打線のことを指します。
「不死身」という意味の「ダイハード」から、「何点取られても諦めずに取り返す」という願いを込めて付けられたという説と、「ダイエーホークス」 と「ダイハード」のスペルが似ているから付けられたという説があります。
特に注目されるのが、2003年のホークス打線。井口資仁、松中信彦、城島健司、ペドロ・バルデスによる歴代唯一の100打点4人(いわゆる100打点カルテット)、NPB史上最高の年間チーム打率0.297、などの様々な記録を残しています。
最近印象に残っている打線として、2019年の山賊打線がありますが、この年は森友哉、山川穂高、中村剛也で100打点トリオでした。100打点トリオもNPBの長い歴史の中で4組(カルテット含めず)しかいないことからも、この凄さが分かると思います。
この年は、オープン戦での負傷で離脱した鷹の主砲、小久保裕紀(現、福岡ソフトバンクホークス ヘッドコーチ)が年間を通していなかったにも関わらず、川崎宗則の台頭もあり上記の成績を残しています。
野手の中に将来のメジャーリーガーが3人もいる(井口資仁、城島健司、川崎宗則)ということも恐ろしいですね。また、4番の松中信彦は翌年2004年に落合博満以来の三冠王に輝いています。
上記に挙げたもの以外にも、当時の日本記録として、1461安打、2265塁打、276二塁打、1試合20得点以上4度、打率3割以上の打者6人などがあります。
機動力にも優れており、井口資仁が42盗塁で盗塁王、リーグ2位、3位が村松有人、川崎宗則でそれぞれ32盗塁、30盗塁となっております。
また、この年は投手も素晴らしく、斉藤和巳が、最優秀防御率、最多勝、最高勝率の三冠で沢村賞にも輝いており、早稲田卒の和田毅が新人王を獲ります。他にも杉内俊也、新垣渚などの名ピッチャーが揃っていました。
特筆すべきエピソードとして、7月27日に行われたオリックスとの試合で27点を取って圧勝したということがあります。この日のダイエーの32安打と両チーム合わせての45安打、ダイエーの試合打率.582はNPB新記録、城島の1試合6安打はパリーグタイ記録となっています。
驚くことに、この直後の8月1日にはオリックスを29対1で下しています。1試合29得点は先程の記録を更新する、パリーグ新記録となります。