たかのプロ野球雑談記

野球が好きな大学生です。野球メインでたまに漫画の話もします。

プロ野球名実況7選

長いプロ野球の歴史においては様々な名プレーは勿論、名実況も誕生しています。今日はそんな名実況を7つ紹介していきます。

 

1.生き返れ!福留

2006年の第1回WBCの韓国との準決勝。0-0で迎えた7回表1アウト2塁のところで、王貞治監督は今江敏晃の代打に今大会で福留孝介を送ります。福留はこれまでに19打数2安打と不振に陥っていました。カウント1-1からの3球目、実況の松下アナウンサーの「生き返れ福留!」の発言とともに福留の打った球はライトスタンドへ。これが先制の2ランホームランとなります。これに勢いを付けた侍ジャパンはこの回一挙5点の猛攻をし、韓国に勝利します。その後、決勝戦キューバを倒し世界一に輝くのでした。

 

2.代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン

2001年9月26日、近鉄の優勝マジック1で迎えたオリックス戦、9回裏。吉岡雄二川口憲史益田大介が出塁し、ノーアウト満塁で打席には代打北川博敏オリックスのクローザー大久保勝信の4球目をフルスイングし、ボールは左中間スタンドへ。これが世界のプロ野球史上唯一の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランとなりました。このときの、楠淳生アナウンサーによる、「左中間へ行ったぞ!行ったぞ!行ったぞ!今年の近鉄何かが起こった!なんと!逆転!サヨナラ!満塁!ホームラ〜ン!代打北川!これ以上の出来事はない大阪ドーム!帽子を投げ捨てた北川!中村走った!北川をで迎えた!しっかりと踏め!しっかりと踏めよ!ちゃんと踏めよ!ホ〜ムイ〜ン!今年の近鉄何かが起こりました!3点ビハインドから神がかり!」は名実況です。

 

3.椎野四段活用

2007年6月24日の横浜対オリックス戦の8回表、那須野巧が登板します。彼の投球に対して、実況の椎野が「何故、あそこでインコースのストレートを使わない?使えないのか?使いたくもないのか?使う度胸もないのか?」と酷評。さらに、キャッチャーの相川に対して放った「相川もおかしいよ」の発言も有名です。

 

4.ブルペンには杉内がいます

2013年3月8日に行われたWBC2次ラウンドの日本対台湾戦、3-3と同点で迎えた9回裏1アウト1塁、マウンドの牧田和久投手の直前のダイビングキャッチの手首の故障の影響を懸念して、一旦試合が中断します。その間、テレビ朝日ブルペンで投球練習をする杉内俊也の様子を放送。これを見た清水俊輔アナウンサーは「ちょっと(牧田が)心配ですがプルペンには杉内がいます」と発言。しかしその直後、キャッチャーから返された球をポロッと落とします。さらにその後、緊迫する空気をぶち壊すような明るいcmが流れます。この一連の流れが、完全に日本が打たれるフラグになってしまい、視聴者の不安を煽ることに。実際にはその後も牧田が投げ、9回裏を抑え、10回表に勝ち越しし、10回裏には杉内が抑えます。

 

5.165km

2016年のパ・リーグクライマックスシリーズファイナルステージの日本ハム対ホークスの日本ハム日本シリーズ王手で迎えた第5戦、9回表にそれまで3番DHとして出場していた大谷翔平がDHを解除しマウンドにあがります。大谷に対し、実況は「(大谷が凄すぎて)解説できないんですよ」や「リアル二刀流であったり1番ピッチャーで初球ホームランとか漫画の世界でも描ききれないことをやってる」と絶賛。さらに1アウトからの打者吉村裕基のときに日本プロ野球史上最速の球速165kmを記録します。このときも実況は「信じられない」と終始大谷を称賛し続けます。結局、大谷はホークス打線を抑え、日本ハム日本シリーズに進出し、日本一に輝きます。12球団最強のソフトバンクホークスを倒したこの年の大谷翔平は素晴らしかったです。

 

6.行くな!行くな!超えるな!

2010年9月30日の阪神対横浜戦は現在阪神の監督を務める矢野燿大引退試合であった。当時、阪神は優勝争いをしており、負けが許されないということもあり、9回2アウト時点で阪神がリードしている場合のみ矢野がマスクを被る予定だった。3-1と阪神リードで迎えた9回表、クローザーの藤川球児は四球を連続し、無視1、2塁で打者に村田修一を迎える。1-2からの4球目、村田は藤川の高めのストレートをフルスイング。逆転の3ランホームランとなります。湯浅明彦アナは「行くな!行くな!超えるな!」、「悪魔のような現実がそこには待っていました」と絶叫します。結局この日、矢野燿大は試合に出場することができないのでした。皮肉にも引退セレモニーで矢野に花束を渡したのは横浜の選手会長だった村田でした。

 

7.痛烈!一閃!

中日がマジック1で迎えた、2006年10月10日の巨人戦、12回表の時点で3-3と同点でしたが、1アウト満塁から福留孝介がタイムリーで中日が勝ち越し、続く打席には4番のタイロン・ウッズが入ります。前日のヤクルト戦で満塁ホームランを放っているウッズですが、この打席でも満塁ホームランを放ちます。実況は「痛烈!一閃!今日は、今日は、スリーランに続きグランドスラム!2夜連続のグランドスラム!誰がこの4番タイロン・ウッズの活躍に文句を言わせようか!これぞ4番!これぞ主砲!これぞタイロン・ウッズ!なんと今日7打点!」と発言します。実質このホームランで中日が優勝を決めたこともあり、この実況は有名となります。

 

以上、名実況7戦でした。今年のシーズンではどのような名実況が生まれるか、今から楽しみですね!それではまた!

プロ野球データFreak
セリーグ順位表
パリーグ順位表